風俗スペシャリストインタビュー 松本税理士
――過去の経歴につきましては数え切れないほどの取材実績をご覧いただければと思います。（参照：http://www.deri-tax.com/media.html）
今回は風俗業界でのご活躍のお話を中心に伺いたいのですが、なぜ風俗業界のお客様を多く担当されているのでしょうか？
本当は、先生になりたかったんです。
しかも本気でなろうと思ったのが税理士になった後で、大学の恩師へそのことを相談しましたところ「まず本を書け！」と言われまして。
私はバカ正直だったため、すぐに本を書くための準備を始めたところ、偶然友人の紹介で小学館さんとつながることができました。
最初は『マネーリテラシー』などお金のいろはについてや少しでも教育に関わるような本を書きたかったのですが、担当の方から「そんな内容では面白くないから、もっとウケそうなテーマを考えて！」と言われてしまいまして…。
その時たまたまデリヘルのお客様がいらっしゃいまして、風俗とお金を絡ませてはどうだろうか、というアイディアが元になり『デリへルはなぜ儲かるのか』（小学館）という本の出版が決まりました。
それが風俗業界へ本格的に参入するスタートラインのようなものだったのですが、少しだけ続きがあります。
風俗業界の方であれば理解してもらえるかもしれませんが、「風俗関係だからダメ」という風潮が強い社会だと思います。残念なことに、私も『デリへルはなぜ儲かるのか』という本を出版したことにより、風俗業界以外の一般のお客様が次々と離れていってしまったのです。
「風俗店と付き合いがあるのですか？」と。
これはショックでした。
悔しい気持ちもあり、真面目にやっているのに風俗だからという理由だけで軽蔑や軽視をされてしまうような社会を変えてやりたい！という決意をもちました。
落ち込んでいても仕方がないので、「風俗に特化してしまおう！」と決め本格的に風俗店の担当をさせていただくようになりました。
――意外なところで人生の転機がおとずれるものですね。
ご自身の経験も含め、風俗業界に対してはどのような想いがありますか？
先ほども申し上げましたが、「風俗関係だから」というだけでとにかく不利になってしまう社会です。
たとえしっかりと納税していたとしても、銀行はお金を貸してくれない、口座も作らせてくれない、物件は借りられないなど、例を出したらキリがないほどです。
もちろん、税理士も例外ではありません。よくお客様からは「他のところに相談したら、風俗は受けられませんと断られた」「露骨に嫌な顔をされて、ほとんど門前払いのような扱いを受けた」など多数の声をいただきます。
あとはそのようなことを逆手に、足元を見られて契約するまで料金を曖昧にされたり（「〇〇円〜」というところはよく見かけるのではないでしょうか？）、実際に契約をした後の相談の際にも、プロの税理士としてはあり得ない違法になってしまうような提案をしている税理士も見かけます。
見かけるというよりも、「あの事務所ではこんなことを言われたのですが、こんなやり方で大丈夫なんですか！？」と心配になりご相談をいただくことが何度もあるのでわかってしまうのです。
そのようなことは、本当に残念で仕方がありません。
お客様を守るべき責任がある立場の人間が、逆に危険にさらすような無責任なことをしているのは、同業者として許せません。
これは当事務所では部下への教育でも徹底していることです。「お客様を守るのが役目だ！」と。
――正義感が強いというか、とても強い責任感をお持ちなのですね。
これは私の性格なのだと思いますが、人助けが好きなのです。
教育者を目指したのもそれが理由かもしれませんが、社会的に弱い立場の風俗業界の方々の力になりたい、という希望が強いかもしれません。
全国で7万人もいる税理士の中から私を選んで頼ってもらい、結果、「ありがとう」と言って喜んでもらえたらそれ以上の喜びはありません。
――実際には何件ほど風俗店のお客様と契約されているのでしょうか？
現在（2016年3月時点で）は、約450のお客様にご契約いただいております。そのうち半分が風俗のお客様となりますので、少なくとも200以上。この数は全国一と自負しております。
地域も北海道から沖縄まで、まさに全国の風俗店のお客様にご契約いただいております。
――すごい件数ですね。基本的な質問で申し訳ありませんが、そもそも、普通の税理士さんではなく、風俗店を多くみらている税理士さんにお願いするメリットはどこにあるのでしょうか？
風俗業界ならではの細かい税務上の処理の方法はもちろんですが、風俗業界の税務調査の最新の情報や流れなどがわかっていることは他にはない強みです。
こればかりは、片足を突っ込んでいるくらいでは正しい対処法や情報はわからない部分ですし、中途半端な知識や情報で対処するのは、逆に危険かと思います。
『餅は餅屋』とはよく言ったもので、常時数百の風俗店の状況をみて数をこなし、はじめてわかるノウハウや知識は数え切れないほどあるのです。
ただ、あらかじめご了承いただきたいのは、風俗だからという理由ですべての方と契約させていただいている訳ではありません。
むしろ、お断りをさせていただくことの方が多いかもしれません。
――断られているとは驚きました。どのような場合ですと断られているのでしょうか？
いくつか基準をもうけさせていただいております。
・脱税思考の方：「上手くごまかしてくれ」など、脱税を望まれるような方は危険ですのでお断りさせていただきます。
・横柄な方：「金をやるからやっとけ！」というような横柄な態度の方はスタッフが疲弊してしまうのでお断りさせていただきます。
基本的に上記のような方以外であれば、無申告でも、税務調査が入ってしまっている状態のお店でも、お手伝いをさせていただいております。
――最後に、メッセージをお願いします。
ぜひ、他の税理士さんのところに行ってから、その後で私のところに来ていただきたいです。
そうすれば、違いがはっきりとわかると思います。
正直、費用の面では他と比べてお安くはありません。
しかしながらそれ以上の価値をお渡しできる自負がございますので、もしご興味をお持ちいただけましたら、ご連絡をいただければ幸いでございます。
ありがとうございました。
